こんにちは。薬剤師のHです。

まだまだ暑い日が続いていますが、暦の上ではもうすぐ秋。
秋と言えば「読書の秋」ということで、今回は本を紹介させて頂きます。

『サイレント・ヴォイス
行動心理捜査官・楯岡絵麻』

サイレント・ヴォイス

主人公は行動心理学を学んでおり、ヒトが本能的に行ってしまうマイクロジェスチャーを読み取り事件の真相を言葉でなく、無意識の反応から読みといてしまうのです。
ヒトの脳には大脳新皮質と大脳辺縁系があります。大脳新皮質は進化により発達してきた部分で、この部分でヒトは嘘をつきます。しかし、大脳辺縁系は原始的な脳で、この部分により反射的に起こる反応がマイクロジェスチャーと、この本の中で紹介されています。マイクロジェスチャーは反射的に起こるものなので、嘘をつこうと思っても隠しきれないものなんだそうです。
ほとんどの場面は、取調室で容疑者と向き合っているのですが、マイクロジェスチャーを見逃さず、ズバッと核心に斬り込んで真相を暴いてしまうので、ドキドキして読み進めてしまいます。
活字としばらく距離を置いていた私も、気がつけば一冊読み終わっているというくらい引き込まれる本です。また、一冊の中に5話入っているので読みやすいです。

ドラマ化もされているので、「本はちょっと…」という方はドラマから入ってみてはどうでしょうか?