こんにちは。薬剤師のHです。
今回も、私のおすすめの本を紹介させていただきます。

「陰日向に咲く」 著:劇団ひとり

①ホームレスに憧れる会社員
②売れないアイドルを一途に応援する青年
③なんとなくカメラマンになりたいと思っているフリーターの女性
④老婆に振り込め詐欺を働こうとする借金まみれのギャンブラー
⑤売れない芸人に恋して上京した女性

物語は、大きく上記の5つに別れており、それぞれの主人公の
短編集になっています。

個性的な性格の登場人物達が、自分なりの生き方を
貫く過程で、笑いあり、また時には感動ありの内容に
なっています。

ある章の登場人物が、別の章で再度関わってくる場面では
伏線の巧妙さを強く感じさせられます。また、
人間は、他の誰かと関わって生きているのだ、ということを
考えさせられます。

物語の途中で出てくる、「この先人生がどうなるかなんて
わからない。誰と出会って、何が起きるかなんてわからない。
でも、それでいいと思う。何があるかわからないから、歩いて行けば
いいんだと思う。」という文章に、自分は自分のままで良いと背中を
後押しされる様な感覚を覚えました。

機会があれば、ぜひ御一読ください。